一方こちらが劉邦の参謀、張良(ちょうりょう)です。
范増に比べると年は若いですが、非常に優秀なブレインであることに変わりはありません。
ここで!絵に注目です。
劉邦は、張良にものを尋ね、聞く姿勢ですね。
これこそが劉邦の唯一にして(笑)最大の長所、そしてライバル項羽との、最大の違いなのです。
他人の意見を素直に聞けること。この一見何でもないような長所が、結果的には彼を天下へと導いてゆくこととなります。

蕭: 張良どのの登場です!張良どの=美形というのは公認ですよね!
   「女装が似合う」なんて現代に通じる萌え要素?ですよ。

張: 管理人はむしろあなたに萌えてますけどね。
蕭: えーと、脱線してますが彼は後に沛公をして、「謀(はかりごと)を帷幄の中にめぐらせて、勝を千里の外に決する」とまで言
   わしめた大戦略家です。もうそれだけでカッコ良すぎです。

張: 流しましたね。

そもそも腐りきった秦に対して立ち上がった項羽と劉邦。その志は同じですから、共に秦の都、咸陽(かんよう)を目指すことにします。
この時、「先に咸陽を制した方を王とする」ことが約束されていました。
さあ、天下取り早いもの勝ちレーススタート!
戦に強い項羽はもちろん有利です。

項羽の戦は苛烈を極めました。
彼は己の武に絶対の自信を持っており、歯向かう敵には決して容赦しません。
項羽の恐ろしさは秦兵を震え上がらせましたが、また同時に敵を必死の抵抗に走らせました。

蕭: この時、項羽は捕虜にした秦兵20万人を虐殺します。
   こんな人心を損なうような行為は冷静に考えると愚の骨頂、倫理的にも最悪なんですが
   若い項羽はその大きさに気付かない。
   絶対の武を神から授けられた彼は、自分は何をしてもいいと思っていたんでしょうか・・・?

張: 今と昔では倫理観も違うでしょう。人権もない時代ですから。
   それにしてもこの事件で項羽が失った何か→まさにプライスレス、ですね。




蕭: 紙芝居のほうがそろそろ本題に入ってきました。
   この時沛公と項羽は、南北二手に別れて首都咸陽を目指したんでしたね。

張: 咸陽は地理的にも要所。ここを制すれば天下は掌(たなごころ)にあります。