項羽と同じく咸陽を目指す劉邦。
しかし彼の戦法は項羽とは対照的でした。
強い敵とは敢えて戦わずに避け、降伏してくる敵は許していったのです。
おかげで劉邦は仁君として知られるようになり、咸陽への道もはかどりました。
張: この頃劉邦の陣をフラリと訪れた賢者がいますね。
レキ食其(れきいき)です。ええ、このときの沛公が侍女に足洗わせていたのは有名ですね。
蕭: でもすぐ自分の態度を改めてレキ食其を迎えることができました!さすが沛公!!
張: あんなエロオヤジを持ち上げることありませんよ。
そうこうするうちに劉邦が咸陽に一番乗りすることができました。
秦王・子嬰(しえい)も劉邦に降伏を申し出ます。距離的には項羽よりも長い道のりでしたが、まさに急がば回れ。
確か先に着いた方が王になれるはず。
劉邦が単純に大喜びしている向こうで、張良がなにやら心配しています。
張: ジャイアンを差し置いて、ノビ太が一番になることは許されないだろうなと思ったんです。
蕭: 沛公がノビ太ならあなたはドラえもんですか!?
張: うまい!・・・ようなそうでもないような喩えをされる方だ。
蕭: 自分で最初におっしゃったくせに・・・
都に入城を果たした劉邦は、張良らに諭されて城の宝物や女性たちに手をつけず封印します。
そして簡単な法を定めて都の人々を安心させました。
蕭: この時代、占領下の城は略奪狼藉何でもアリなのに、沛公はよくぞ我慢なされました。
張: 欲が服を着て歩いているような沛公を止めるのは命がけでしたよ。
しかしいつまでも山賊の頭みたいなことをやっていたのでは、民は服しませんからね。沛公にも
少しは自覚してもらわないと。この時あなたは何やってたんですか?
蕭: 都の戸籍など整理していました。私にとっては城の書庫こそが宝の山なんです。
戸籍記録こそが秦という国そのものだと思ったので・・・
張: さすがは蕭何どの。あなたのそういう所は尊敬に値します。