項羽は劉邦の謝罪を聞いて許したものの、彼の参謀・范増は騙されませんでした。
范増は酒宴のどさくさにまぎれて、劉邦を暗殺しようと企てます。
蕭: こうして片時も油断のならない酒宴が始まるんですね。ドキドキ・・・
張: 一応、項羽側にいる項伯という人物が以前の恩義を私に返すため味方してくれていましたが、
気休めにしかなりません。項羽がその気になれば、我々なんか赤子同然に殺されるでしょうから。
蕭: でも樊カイ(はんかい)どのを護衛に連れて行ったのは心強かったでしょう?
張: 彼は酒宴の会場には入れませんでした。後で乱入しましたが(笑)
この酒宴は、座席にいたるまで『史記』には詳しく記されています。
范増は玉けつを上げて項羽に3回も劉邦を殺すよう合図しますが、項羽は無視します。
痺れを切らした范増は項荘(こうそう)を呼び、剣の舞を披露すると見せかけて劉邦を殺すよう命じました。
張: 玉けつというのは身につけている装飾品の一種です。「けつ」という字が(変換できませんが)
決断の「決」に通じ、これを示すことで范増は項羽に沛公暗殺の決断を迫ったのです。
蕭: 冷静に解説してる場合ですか!絶体絶命のピンチじゃないですか!
このままでは沛公のお命が・・・!!
張: まあ沛公は一ぺんくらい死んでおいた方が色欲とかいろんなものが浄化されるんじゃないですか?
蕭: わー!何てことを・・・!!
劉邦の危機を察した項伯が自らも剣を取って舞い始め、酒宴の場はただならぬ雰囲気に包まれます。
しかし劉邦の部下・樊カイが危機を知って幕の中に乱入してきたりして、どうにか無事に収まりました。
蕭: 樊カイどのの活躍がものすごく省略されてしまっていますが・・・?
張: それは管理人が授業で使わないと踏んで紙芝居を勝手に編集したからです。
そもそも「項羽と劉邦」の単元は長すぎて授業時間が圧倒的に足りません。
そこで樊カイの場面はテスト範囲に入らないだろうと計算したわけです。
蕭: なるほど。単に画力がなくて樊カイどのを描けなかったのではなかったのですね!