危機は去ったと判断した劉邦は、トイレに行くと言って席を立ち、そのまま逃走します。
残った張良も贈り物を項羽に贈ったりしてその場を誤魔化し、劉邦の後を追いました。
蕭: あのー、これ本当にトイレに行くって言って逃げたんですか?事実なんですか?
張: 事実です。ここの管理人も大学の頃バイト先で酔っ払いにからまれ、トイレに行くと言って
逃げたことがあります。
蕭: そんなこと聞いてませんよ!ていうか、いいんですか?鴻門の会ってこんなうやむやに
終わるんですか?
張: そんなこと言ってもこれで全部ですから。
鴻門の会はうやむやに終わるんです。
鴻門の会で劉邦を殺すことができなかった范増は、決断力を欠いた項羽に失望し、
「豎子、与(とも)に謀るに足らず」と言って嘆きました。そして左の絵のように予言したといいます。
蕭: いやはや本当に范増どのの慧眼には驚かされます。もし項羽が彼の言う通りにしていたら
・・・と思うとぞっとしますよ。
張: 范増ほどの男、仕える主君を選ぶべきでしたね。
蕭: それに比べると私たちは沛公にお仕えすることができて幸せ者ですv
張: おめでたい人ですよあなたは・・・
劉邦に代わって咸陽に入った項羽は秦王・子嬰を殺し、宮城に火をかけました。
一方、遠く漢中に左遷した劉邦(これより漢王)とも結局は対立することに。
蕭: この頃項羽は義帝も殺しましたね。咸陽にしても、本来沛公が王となる約束だったはず。
彼には常識が通用しないんですか?
張: ええ、やりたい放題に見えますね。項羽は項羽自身の法則で動いていますから。
つまり強者が弱者を支配するのが政治だと思っている。・・・彼の頭の中は子供のままなのです。
だから彼の行動を見ていると、ある意味純粋なんですよ。目の前の敵が明日は味方に
なるかも知れないなんて計算は、彼の頭にはないわけです。
蕭: なるほど。