一方、戦では劉邦に勝ちながら、決定的な打撃を与えられない項羽。他人を信じることができず、敵を許してこなかった彼は少しずつ孤立していきました。
こうして戦ううちに、漢と楚はどちらも疲れ切り、国土を半分に分けて講和することになりました。
張: ここでも韓信どのの働きは重要でしたね。項羽陣営の国々を平定し、不利だった漢王を
大いに助けました。
実は韓信どのはその昔、項羽に仕えていたのでしたね。
蕭: はい。しかし項羽には韓信どのを遇する度量がなかったため、彼は用いられませんでした。
張: 確か陳平どのも似たような経緯で漢軍へ来たのですよ。項羽は有能な士をみすみす
追いやり、今また范増を失い、着実に自分の首を絞めていっているように見えませんか。
蕭: 確かにそう言われれば・・・。当時は項羽に有利な戦況だったせいで、気付きませんでした。
張: 漢王と一騎打ちしたい、とは項羽が漢軍と対峙した時の言葉ですが、まさにこれが
彼の宿願だったでしょう。
蕭: 一騎打ちなら、あっという間に勝負はついていたでしょうね。この対峙で漢王は敵の矢に射られ
大怪我なさいましたが、気丈にも平気なふりをして味方の士気を落とさぬよう気を
配られました。
張: 殺しても死なないことが証明されたんですね(笑)
蕭: な、何をおっしゃるんですか!!
漢と楚の戦いも、引き分けと言う形でようやく終わる、と思われた時、張良がとんでもないことを言い出します。
蕭: さあいよいよですよ!いよいよ!!
張: 今日のその時がやってまいりました。
蕭: 某番組のパクリじゃないですか!でもそんな感じです。張良どののこの一言が、項羽を
垓下(がいか)に追いつめ、漢王を天下人になさったと私は思います。
張: これ本当にテレビでやってましたよ。例の「その時」は、楚歌を歌う場面でしたが。
蕭: なんだかドキドキしますね!!